子どもや家族にも自転車保険 加入前に知っておきたい3つのポイント | ユニヴログ

子どもや家族にも自転車保険 加入前に知っておきたい3つのポイント

保険事業部です。

今回は、条例制定の地域が増えつつある自転車保険についてお話したいと思います。自転車保険加入義務化の条例は、2015年10月に兵庫県で、2016年7月からは大阪府でそれぞれ施行されています。京都府でも義務化の方向にあるようです。条例制定がされていない地域でも、自転車通学の場合、保険加入証明書の提出を必須としている学校もあります。

 

事故の場合、損害賠償が多額になる場合があることは、以前の記事(自転車ルールの改正で罰金も!入ってますか?自転車保険)でお話しました。誰もが入っておくべき自転車保険ですが、加入前に注意しておきたいのは、「既に同じような保険に加入している場合がある」ということです。どういうことでしょうか・・・。

1.自転車保険とは?

そもそも、自転車保険とはどのようなものでしょうか。意外と知らない人が多いのではないでしょうか。

補償の内容は、傷害補償と、個人賠償責任補償

自転車保険の中身は、大きくは「傷害補償」「個人賠償責任補償」の二つからできています。簡単に言うと「傷害補償」は、自分がケガをした際に治療費を補償するもので、「個人賠償責任補償」は、他人にケガを負わせたり、他人の物を傷つけたときの損害を補償するものです。この二つの補償自体は、何も自転車を利用した時だけのものではありません。

 

自転車保険とはいうものの、内容的には交通事故での傷害保険(自分のケガ)と、個人賠償責任保険(他人への賠償)がセットされた商品と理解した方がいいでしょう。現在では、自転車に乗っている時の事故のみを対象とする保険は少なく、対象範囲を広げた商品が多くなっています。

 

2.自転車保険と同じような保険ってあるの?

次に、冒頭でお話しました「同じような保険」とはどのようなものでしょうか。自転車に乗る際に必要な補償は「傷害補償」と「個人賠償責任補償」です。この二つがあれば良いということになります。もう少し詳しく見てみましょう。

(1)傷害補償

これは、ケガに対する治療費を補償するもので、一般の医療保険や、子供の場合は、学校で加入している団体保険などで同じ補償の範囲をカバーできているものがあります。ひとことで言うと、既に加入している保険の対象範囲に、交通事故でのケガ、入院の補償が付いていれば大丈夫です。

(2)個人賠償責任補償

自転車保険の一番のポイントは、人にケガをさせた時などに損害賠償をするためのものです。特に自転車保険でなくとも、他人に賠償できる保険であれば良いということです。一度、加入している保険で、「個人賠償責任特約」や、「日常生活賠償特約」といったものを付けていないか確認してみて下さい。

一般的には、この特約を付けることができるのは

・ 自動車保険

・ 火災保険

・ 傷害保険

・ 積立(傷害・火災)保険 といったものです。

 

個人賠償保険の被保険者は、契約者とその家族(生計が同一の別居の未婚の子を含む)となります。そのため、一家に一つ、この保険に入っているならば良いということです。個人ごとに加入する必要はありません。なお、賠償責任保険は、実際の損害額を補償する保険ですので、複数入っていても損害額以上の保険金が出るわけではありません。保険料の無駄にご注意ください。

 

3.自転車保険選び ケース別のポイント

次に、自転車保険を考える時に必要なポイントをケース別に見てみましょう。

(1)個人賠償責任保険、傷害(医療)保険ともに未加入の人

自転車の事故で加害者になったときは、先にお話しした賠償額の点からも非常にリスクが大きいです。この場合の備えがないのは不安です。自転車だから大丈夫と甘く考えることなく、最低限の責任は果たせるようにしておきたいものです。

 

そのため、個人賠償責任保険へは加入すべきですが、必ずしも自転車保険である必要はありません。他の保険で個人賠償の特約を付けることは可能です。また、ケガの補償を付けていない人は、自分のケガへの備えにもなりますので、これを機会に自転車保険に入るのもいいかもしれません。

(2)個人賠償責任保険に未加入で、傷害(医療)保険に加入済の人

上記(1)と同じく、自転車保険である必要はありませんが、個人賠償責任保険の加入は必須です。傷害保険については、既に加入している補償内容で安心できるかを確認し、自転車保険の補償内容、保険料を含め比較検討のうえ加入すべきか否かの判断をする必要があります。

(3)個人賠償責任保険に加入済で、傷害(医療)保険に未加入の人

自転車保険以外で個人賠償責任保険に入っている人は、自転車保険を含め、個人賠償責任保険の補償内容が十分か再確認が必要です。傷害保険については、その内容と保険料のバランスを考えます。これらを検討したうえで、自転車保険への加入や、他の保険の見直し(縮小)を判断します。

(4)個人賠償責任保険に加入済で、傷害(医療)保険にも加入済の人

自転車保険の内容としては、既にお話したとおり、傷害補償と個人賠償責任補償になります。自転車事故での加害者、被害者のリスクを、すでに別の保険でカバーできている場合は、あらためて自転車保険に入る必要はないと思われます。

 

4.まとめ

今回は、自転車保険に入る前の注意事項についてお話しました。自転車保険のポイントをまとめると、次の3つになります。

1.補償の内容は、傷害補償(自分のケガ)と個人賠償責任補償(他人への賠償)です。

2.傷害補償、個人賠償責任補償とも、他の保険での加入も可能です。

3.自分にあてはまるケースを確認し、必要に応じた無駄のない加入をお勧めします。

 

個人賠償責任や特約は、自転車事故の賠償額が以外に高い場合がある一方、保険料が比較的安いことから、安易に加入してしまうケースも見受けられます。マンションや賃貸住まいで入居の際に保険加入を義務化されたが、その後、火災保険の内容を見ていない人もいるでしょう。今一度、お手持ちの火災保険や自動車保険の証券を確認したうえ、個人賠償責任保険の補償が重複していないか、内容に無駄がないかをお確かめください。

 

私たちのまわりには様々なリスクがあります。どんなリスクがあるか、どんな補償(保障)を付けるべきか、その都度アドバイスできるパートナーが必要ではないでしょうか。損害保険も、生命保険も、保険のことなら保険事業部へ。

 

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